ビューティコラム#441
きちんと理解しよう!知っているようで知らない「ヘルペス」のこと

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2019.11.06東京大阪

ビューティコラム

ヘアメイク・メイク・エステ・トータルビューティなどが学べる専門の学校 ヴィーナスアカデミー高等部が

お届けする 「きれいになれる、きれいがわかる」 ビューティコラム

 

今回のビューティコラムは、ビューティの土台である「ウェルネス(健康)」に

フォーカスした内容をお届けします

テーマは、「ヘルペスという病気について

もちろん、10代、20代だけでなく30代、40代、50代の女性でも

正しい知識を知らない人が多いのだそうです

まず、驚くべきことに……

(1)2012年の調査(※WTO)では、世界で50歳未満の67%が

主に口の周りに現れる「口唇ヘルペス」の原因となるHSV-1に感染し、

15歳から49歳までの11%が主に性器の周りに現れる「性器ヘルペス」の

原因となるHSV-2に感染していると推定されており、「メジャー」な感染症のひとつということ

(2)HSV(ヘルペスウイルス)は一度感染すると、生涯にわたって神経に潜伏し続ける

ということ詳しく学んでいきましょう

 

1,そもそもヘルペスウイルスって何ですか

 

図1.png

 

ヘルペスウイルスは真菌からヒトに至るほとんどの真核生物に分布しており、

現在100種類以上が同定されています

うち、ヒトに感染するヘルペスウイルスは、現在までに9種類が見つかっています

口唇ヘルペス、性器ヘルペスの原因となるのは、

単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)と単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)です

では具体的にどのような症状があらわれるのでしょうか

 

2.口唇ヘルペスって?

くちびるやその周りにピリピリ、チクチクするような違和感やかゆみ(初期症状)が生じた後、

軽い痛みを伴う水ぶくれができる病気です

疲れた時や発熱時など免疫が低下しているときに症状がでます

症状の出る頻度は、数年に1回という方から1年に数回出るという方までさまざま

初めて症状が出る時には、水ぶくれができることもあります

再発の場合、水ぶくれは少なくなり、症状が出る範囲も狭くなります

症状が出ている人の水ぶくれ、唾液、涙液などに接触することで感染します

特に、水ぶくれの中にはウイルスが多く存在するため注意が必要です

また、ウイルスが付着したタオルやコップなどの物を介して感染することもあります

 

図2.png

 

3.性器ヘルペスって何?

単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって性器やその周囲、

お尻に小さな水疱ができ、痛みやかゆみ、不快感などを伴う病気です

水疱が破れると粘膜がただれ、排尿時などに強い痛みが生じることがあります

初めて症状が出る時は、症状が強く多数の水疱や発熱などを伴うこともあるが、

再発時には水疱の数も少なく症状は軽くなります

 

図4.png

 

ただし、女性は再発時も痛みや不快感が男性よりも強い傾向があるのだそう

疲労・発熱・ストレス・月経・性交渉などで再発する可能性があります

接触により感染するため、ウイルスに感染している相手との性交渉が感染の主な原因となります

症状が出ていなくても、唾液や体液などにウイルスが含まれていることがあります

また、ウイルスが付着したタオルや便座など物を介して感染することも

 

4.自分の身を守る感染予防方法は?

性器ヘルペスの場合、予防するにはHSV を排出している相手との

直接の性的接触を避ける以外に方法はありません

ただし、口腔や性器にはっきりした病変があればまだしも、

無症状でウイルスを排出している場合も多くあるため、

実社会においての完全な予防はとても難しいのが現状です

 

5.変わる治療法。病院に行かなくても早期治療!PIT療法って?

2019年2月から日本でもPIT療法が可能になりました

 

図6.png

 

これは、再発性の単純疱疹の患者さんが「初期症状を自覚した」時点で、

あらかじめ処方された薬剤を服用する治療法

「Patient Initiated Therapy」の頭文字をとりPITと呼ばれています

海外では 1day treatment ともいわれ、

再発性の単純疱疹の標準的な治療法として位置付けられています

 

<まとめ>

 

意外と知られていない

ヘルペスウイルスは、一度感染すると治療でも消えることはなく、

人の体の中に潜み続けるそして発症、再発、他の人に感染できる機会をうかがっている……

 

図5.png

 

(これは大人の女性でも知らない人がとても多い

健康な時は、潜伏しているウイルスは免疫によって抑えられていて活動できないため症状は出ませんが、

発熱、疲労、ストレス、強い紫外線、外傷などの刺激により免疫が低下すると、

ウイルスが活動を始める

完全に予防することは難しく、巧妙に人から人へと感染するため、

気になるときは検査が大切です

 

ビューティは、心身のウェルネスなしには成り立ちません

ぜひ、正しい情報を身につけて健やかに美しく過ごしてくださいね

 

<取材協力>

マルホ株式会社様

ヘルペス患者さん向けサイトhttps://www.whatsherpes.com/

 

この記事は、マルホ株式会社 コーポレート・コミュニケーション部様のご協力を得て、制作しています。

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