2023.02.28
イベント
ヴィーナスアカデミー高等部では、業界で活躍するための実践的プログラムを実施しています。
今回、在校生(以下、メンバーと呼びます)が行うのは1年間の集大成となる「年度末制作展」。
コンセプトの設定から、ヘア、メイク、モデル選び、スタイリング、ショーの演出までをトータルで行い、ショー形式で発表します。
参加するのは、高等部1年Aクラス、高等部1年Bクラス、高等部2年Aクラス、高等部2年Bクラスの計4クラス。1クラスから、全5体のルックが発表されます。
<BACK STAGE>
ショー直前、ドキドキ感が高まる、ヘアメイクルームへ。
1A・毛塚さん「私たちクラスのテーマは、日常の音です。さまざまな音を、視覚化して華やかな作品に仕上げました」。
「歓声」というテーマから、ウエディングのシーンを表現する清水さんは、「見ている人も想像しやすいと思い、
ウエディングを選びました。ヘア&メイクのリファレンス(参考)は、海外の写真共有サービスを参考にしています。
モデルさんのブルベ肌に合わせて、メイクは青みのあるピンクを選びました」と、こだわりを教えてくれました。
1B・藤間さん「私たちのクラスは個性の強いメンバーが集まっているので、テーマを“Dress=個性を着飾る”にしました。
Y2Kや韓国アイドルなど、さまざまなテイストが楽しめます」と、コメント。
<End of Year Exhibition>
審査員は、6名の講師陣。公平を期すため、1年生を指導する講師が2年生を審査し、2年生を指導する講師が1年生を審査します。
また、ご来場くださった保護者さま、来年度ご入学者さまからの投票も加味されます。
待望のショーがスタート!
<1A「音~日常を視覚化~」>
1.「心拍音」でホラーを
2.「海の音」で自然を
3.「スマホの通知音」でLOVEを
4.「カメラのシャッター音」でレッドカーペットを
5.「歓声」でウエディングを表現しました。
ショーの演出として流れる効果音にも説得力があり、表現したい世界観とリンクしていました。
<1B「Dress=個性を着飾る」>
- 1.韓国/キラキラアイドル
- 2.古着/50’s
- 3.Y2K/カラフル
- 4.STREET/女性ラッパー
- 5.量産型/ロリータ
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ひとつのテイストに縛られることなく、クラスのさまざまな個性をヘアメイク、スタイリング、ポージングで表しました。
<2A「愛~distorted~」>
1. 偽愛
2. 偽愛
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「偽愛(ぎあい)」は表面上だけの愛、肉体上の愛など「嘘で固められた愛」がテーマ。
3. 推しへの愛/依存
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「推し活」に代表される健やかな愛が、あるとき度を越えて「依存」に変わってしまう瞬間。そのサマを、
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一人のモデルさんからのメイクチェンジと、ダークな衣装への転換とで見事に表しました。
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4. 死への愛
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5. 死への愛
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最後は、死に繋がってしまうダークな愛。「愛」を、さまざまな角度から解釈しています。
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<2B「愛~~Queen of Heart」>
愛のカタチがさまざまに存在する時代に、誰もが魅了されるような「女王」を登場させました。バラの花に、
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さまざまな形の愛が集約されていきフィナーレではその愛を受け取る、というストーリー仕立てのショー。
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- 1.自然愛
- 2.同性愛
- 3.恋愛
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4. 動物愛
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5. 自己愛
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ファンタジーな世界観とストーリー性の高さで、ゲストを魅了しました。
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2B河崎さんは、4「動物愛」を担当。「ヘアはツインテールで元気よく、メイクも明るくポジティブな色使いにしました。
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Loveのイメージは、赤いリップで表現しています。未だ2年生を終えた実感はありませんが……2年間、本当にあっという間でした」と振り返ります。
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2B八木橋さんは「自己愛の象徴として、女王をつくりました。力強さを感じさせるヘアメイクが特徴です。
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『自己愛』は、普段のヘアメイクでは出てこないキーワードなので難しい側面もありましたが、形にできてホッとしています」と話します。
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<栄えある、GRAND PRIXは……?>
すべてのショーを終えて、残すところはGRAND PRIXの発表のみ。
また、年度末ということで、授業を聞く姿勢、マナー、挨拶などを総合評価した「生活態度賞」も発表されます。
まずは優秀作品賞から。優秀作品は……
<1A>4. 「カメラのシャッター音」/レッドカーペット
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<2A>3. 推しへの愛/依存
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最優秀作品は
2A「偽愛」チーム!
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賞状と副賞が贈呈されました。おめでとうございます!
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そして、生活態度賞は……1Aクラスに決定!
そして、栄えある最優秀クラスは……!!!2A!!!
クラスを代表して、2A・迫さん「1年生のときに、色々あって……2年生のときも、何も無かった訳ではないので、ヒヤヒヤしていました。
ウチら、1年生に負けてないかな?とすごく心配でした。2年生になって、放課後も残って作業しましたが、
時には校舎が空いていないこともありました……(泣笑)。毎日、本当に頑張ったので、賞を取れて嬉しいです。イエーイ!
ありがとうございます」と、熱量の高いスピーチを行いました。
<講師総評>
丹原講師「思った以上にクオリティが高く、1年間での成長が感じられて感動しました」
篠講師「2年生は、1年間で素晴らしく成長しました。1年生には、来年の今日に期待しています」
川上講師「今年の1年生は、色々ありました。これまでにないくらい先輩に負けたくない気持ちが強かったです。来年も、頑張ってください」
渡辺講師「この4日間、特講で担当させていただきましたが、とても感動しました」
IZUMI講師「ショーを見ていて、母心を感じ、涙が溢れてきてしまいました。これでは最後
までショーが見られない、いかんいかんと涙をこらえたほどです。本当にお疲れさまでした。ゆっくりと休んで、また良い作品を作ってください」
安藤講師「1年生は初めてのショーでしたが、とてもクオリティが高かったです。また2年生は4月に見始めたときと比べて、想像以上のショーでした。
先日、3年生が卒業制作展にのぞみました。惜しくも賞は取れなかったのですが、素晴らしいショーでした。その時に『1年からやり直したい』と悔しがるメンバーもいました。
悔いが残らないよう、2年生は卒展に向けて、1年生は2年生年度末制作展に向けてもっと素敵なショーを作っていってください」と、期待を寄せました。
この熱量のまま、次年度も技術をアップデートし成長していってください!